2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

-TIME-104

寒さ深まる秋、上野駅の印象は、あの頃と変わらない。 深夜、夜行列車の寝台車は乗客の生暖かい人息に溢れ、 ガラス窓は外の冷え込みと裏腹に、薄く曇っていた。 向かう先々に抱えた人々の思い、車中は静けさに包まれ、 ホームを離れる最初の衝撃が皆を揺ら…

-TIME-103

パトリック ブランが描く、止まらない壁と空間。 楽園の見果てぬ夢、ロマンが漂う。 彼が描く空間の季節、 それは鋳鉄とガラスドームに切り採られた 大航海時代の植物園に重なる。 ルソーのキャンバスにみた、 見果てぬ夢はノマド達の夢と重なる。 母国に別…

-TIME-102

未来が父に所属していた。 父が挑む明日は、歴史の誤読だったのか。 輝く未来、父たちの創造的未来、 それは、混沌とした現実にたどり着き、縮む。 今と向き合う父たち、 何故か、母たちの現実にたどり着く。 昨日は明日、そこには誤読等はなく、 繰り返され…

-TIME-101

朝陽の中に、刈り取られた稲が干され 昨日迄の夏の名残り。 秋が過ぎ、いつの間にか丘の上は冬支度の準備中。 季節が暦と並んで歩く、それは分かっていることなのに。 目の前、季節は、これから急いで枯れる色合いになる。 暦と季節の色合い、 どちらが追い…

-TIME-100

イカロス、自由を得る翼を得て空に、 背中の翼、父の言いつけを忘れ、 高く、高く、高く。 イカロスは翼の裏にみる本質に触れられない。 目の前の現実に、イカロスは勇気を覗く。 「度をこすな」、 「思慮深く健全に生きろ」、 「己を探求し、己を見つめ直せ…

-TIME-99

99 詩:往蔵稲史仁 写真:鈴木耐子

-TIME-98

ジョーがホセと闘い、白く完全燃焼。 70年代初頭、燃焼しきる事のない日本経済、恐れ知らずと 陽は沈まず、日の丸日本を謳う。 何故か、力石の死に若者達は、その漫画に自身を重ね、 青春の明日に向かった。 理由も意味も曖昧なまま、時代は我に向け拳をぶつ…

-TIME-97

ワーグナー、シュトラウス、 そして宇宙ステーションへ。 キューブリックが、詩的に、私的に、 フイルムに編集した近未来。 あれから、遥かに時間は過ぎ、 描かれたコンピューターHALは、 光に抱かれ、透明な意志を得て、 そして透明なHALであり得ていた。 …

-TIME-96

9月半ばに千駄ヶ谷、鳩森神社裏手あたりに フレンチレストランバー、レ・カイユをオープン。 ガラスのショーウィンドーの様に 店内のパフォーマンスが外から見えます。 10坪余りのこのようなスペースは、 何回経験してもインテリアの奥深さを学ぶことができ…

-TIME-95

詩:往蔵稲史仁 写真:鈴木耐子

-TIME-94

1か月前、数年ぶりの夜の銀座(嘘かな)を散策、 帝国から4丁目、そして丸の内まで。 銀座のデパートのプライドが テナントビルに変貌している貸しビル業になっている姿を、 愚痴をこぼしながら妻と歩いていたら、 こんなジャンボなジャコメッティ風が出現…

-TIME-93

93 詩:往蔵稲史仁 写真:鈴木耐子

-TIME-92

久々の早朝の山歩き。 生田緑地の中、枡形城の跡地。 向ヶ丘遊園地まで山なりに遊歩道が続いている。 昨年4月から週に1回、 早朝、ストレッチをしながら2時間ほど歩いて、 いつしか東京cityはアスレチックフィールドだと感じ始め、 入会金のいらない枡形…

-TIME-91

日本民家園の瓦屋根に今年の初雪。 久々ウォーミングアップの朝歩き… 生田の山はまだ雪が残り足元差霜柱、 ザクザク霜を踏む音に幼い子供のころが。 なぜか心がオセンチに。 屋根に射す光りに影、白のモノトーンに足を止めた。 91 詩:往蔵稲史仁 写真:鈴木…

-TIME-90

またまたバレンタインディーが始まる。 静かで唯一安らげる1月がそろそろ過ぎて行く。 マシュマロのハートが新鮮。 チョコブラウンばかりの話しになる前に、 マシュマロの白いハート… 日本茶…なんかで今年の騒々しい一年が マンネリ化しないように軽く緊張…

-TIME-89

突然、目の前に現れる日常の断面。 街道筋に建つ街並み、通り過ぎていく見あきた家並み、 そこに切り取られたようにボイドができると、 人々の日常を構成している家が、 目に触れることができない日常を 閉ざしていたことに気付かされる。 そこには意図した…

-TIME-88

東京に魅せられた風景になぜか坂道がある。 坂道の向こう垣間見える寄り添う家々、 そこにある窓は 何故か富山の散居村で暮らした私には優しく映って見えた。 坂の家々に向かう道、 そこには道に沿って傾斜する土止めの壁、 家々はそのなだらかに傾斜する 石…

-TIME-87

87 詩:往蔵稲史仁 写真:鈴木耐子

-TIME-86

生田の緑地に現れた空白。 空白は人間の手による場所を指すのかも知れない。 自然界の中に空白は存在せず、空白、 それは自然界から遊離して初めて認識される。 人間不在となった瞬間、 空白はその意味すら消滅させる事になり、 概念と言う言葉すら無効にな…

-TIME-85

電車の小さな操縦席…憧れの機関士、窓の向こうに続く線路… 山の向こうの世界に胸が弾けんばかりのワクワク感。 幼い子供のころ、 線路、いやレールが無限の世界に繋がっていると思っていた。 レールの音が胸に響きます。 山梨のローカル線にて。 85 詩:往蔵…

-TIME-84

昨日までの姿が人知れず決断され、街が変わる。 解体される昨日までの建物。切り取られた姿は痛々しく、 暮らした時間すら捨て去られる様だ。 無言劇の中に機械が奏でる金属音、 唸るエンジンから発するガソリンのにおい、 静かに暮らす人々の止められない欲…

-TIME-83

振り返えれば、ザッハ ハディドの空間を 世界で最初に具現化できたはずの80年代中頃の東京。 HONG KONG Peak Competition のドローイング、 そこには、長く建築家が陥った歴史的呪縛すら感じさせぬ、 おおらかな自由度が描かれる。 突然、出現した未完成の空…

-TIME-82

吉祥寺の高架下近く、 空にボールト屋根の痛んだ姿で 隠れる様に身体を横たえていた 磯崎新氏の小住宅が補修工事を経て新たな輝きを得、 その姿は凛として発表当時に戻っていた? (当時の建築雑誌は、いや、デザイン雑誌に限らず、 あらゆるメディアはモノ…

-TIME-81

81 詩:往蔵稲史仁 写真・写真加工:鈴木耐子

-TIME-80

植物性プランクトンの光合成作用から酸素を発生する小さな池。 自然界のメカニズム…が奏でる水中。 水面下で、時間が造り出して来た時間の連続運動。 連続運動、それは連続しているから時間と言うのか…? 水中にもう1つの宇宙があるらしい。 植物プランクト…

-TIME-79

街道沿いに残された旅館。 硝子から見える内側は、土間が作り出す半外部、 ガラスの歪みが不思議と外部と土間をやわらかくつなぐ。 町並みから古い旅館の建物が消えて行く。 79 詩:往蔵稲史仁 写真:鈴木耐子

-TIME-78

空に浮かぶコーナーミラー。 ミラーが作り出す蜃気楼。 マグリットがカフェで目の前の出来事、日常、 彼の目には編集の目線があったのかな? マグリット、絵画から構成以上に編集の意味を考えさせられる。 78 詩:往蔵稲史仁 写真・写真加工:鈴木耐子 ・ ℃-…

-TIME-77

グランドキャニオン。 この惑星の時間が造り上げた、止まる事のない時間を刻む。 それは無限の時へのオマージュ。 足元に広がる霜柱…凍てつく夜、 氷の結晶が造り出したもう1つのキャニオン。 冬の朝、自然界が造り出す結晶のスモールキャニオン。 陽が昇る…

-TIME-76

カーボン ファイバーが造り出す不可思議な軽さ。 椅子は960グラム、 「軽い椅子」から「軽さ」と言う「コトバ」が造り出した椅子!? 素材、技術。 いつしか「軽さ」は身体に向かう。 「軽さ」は我々の欲望に刺激を開始、 それは 皮膚の記憶に接続される。 960…

-TIME-75

青山タワービルの隣にグリッドフレームが空に伸びる。 微かに角度を与えられ、変則六角形の青山タワービル。 側面のスリットは そのフォルムからミラノのピレリビルを連想させるのは私だけ!? 一つはグリッドフレームが アノニマスに限りなく向かいどこか著名…