四季の花+額入り作品

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バーナーの焦げた匂いを残し、舗装は、まだ冷め止まない。
    生乾き状態の、程良い艶が美しい。
    ローラーの機重が生み出す平滑さが、美しい。
    横断歩道、ゼブラマークは仕立て上げの、はかない純白さが美しい。
    道路は熱せられ、舗装され、
    いつしか黒いアスファルトチューブに変容する。
    拡張、延長、繰り返される、黒い領域。
    都市は、平滑な黒いチューブに向け、人々と接続する。
    それは止む事はない。
    私の空間は、黒い平滑な領域に溶けだし、
    私は、溶けだした空間で、意識が身体から遊離するのを目撃する。
    バーナーが私の意識を剥がし、溶かす。
    私の意識が溶けて行く。
    黒い意識に混ざりだす。
    私は都市に魅了され、ひれ伏しているのか。

  

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詩:往蔵稲史仁 写真:鈴木耐子

 

 

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