四季の花+額入り作品

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伊丹洵はもういない。
    彼の手によるTrunkがビルの都合上その空間を閉じ久しい。
    70年代半ば、
    それは古レンガと廃船を解体した古材で巧みに構成された
    独特なエロティズムを放つ印象的な空間だった。
    歩道から半地下に、通路巾が狭く細長い奥に繋がる
    レンガでできたアプローチがゲストを向かえ待つ。
    奥に案内され、初めて彼の空間を体験させられる、
    Trunk は、そんな場所だった。
    古材、レンガ、これ等は身体の内にある内臓器官にも似て、
    地下空間の構造にいつしか姿を変えて、
    私には時間を刻む装置の様に一体化し、
    存在感と印象が常に変わる魅力ある空間だった。
    力強く書かれた書に伊丹洵が見つめた空間の美学、
    それは余白の美学と
    詠む事ができるのではないかと感じさせられた。
    伊丹洵の世紀は今動き出すのかもしれない。
    墨の黒、無彩色がなぜか眩しい。

 

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詩:往蔵稲史仁 写真:鈴木耐子

 

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