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写真・詩コラボ作品 -TIME- +作品(額入り)

お問い合わせは鈴木戸田耐子 taikosuzuki@icloud.com にお願いいたします。

-TIME-88

東京に魅せられた風景になぜか坂道がある。
    坂道の向こう垣間見える寄り添う家々、
    そこにある窓は
    何故か富山の散居村で暮らした私には優しく映って見えた。
    坂の家々に向かう道、
    そこには道に沿って傾斜する土止めの壁、
    家々はそのなだらかに傾斜する
    石積壁の上向こうに寄り添う様に建つ。
    最近、暮らしの回りから坂道が消え、
    台地の記憶が変わり始めた気がする。
    台地の傾斜や土地の起伏、削り採られた起伏と斜面、
    空にあった台地はえぐり取られ足元に。
    堀り起され、切取られ、
    誰にも知られず静かに変ってしまった街の起伏と台地の姿。
    台地から授かっていた何かを私達は失い、
    そこに潜んでいた静寂さや時間、
    台地の起伏を移行していた
    視覚のシークエンスさえも棄てていたことになる。
    人々から、語りから、住いの記憶が消えて行く。
    坂道が、語りから消えて、
    いつしか間知石の風景も街の記憶から消えて行く。

  

    88

 

詩:往蔵稲史仁 写真:鈴木耐子

 

タモリのTOKYO坂道美学入門 - Wikipedia


 

 

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