四季の花+額入り作品

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-TIME-100

イカロス、自由を得る翼を得て空に、
    背中の翼、父の言いつけを忘れ、
    高く、高く、高く。
    イカロスは翼の裏にみる本質に触れられない。
    目の前の現実に、イカロスは勇気を覗く。
    「度をこすな」、
    「思慮深く健全に生きろ」、
    「己を探求し、己を見つめ直せ」、
    イカロス、雲の上「だから?」、
    イカロス、父の言いつけに、曇る明日を、覗く。
    「度を?」
    「何故わきまえて」、
    「そこに何が」
    銀屏風が静かに姿を縮ませ、ビルの陰に並ぶ。
    その姿、ギリシャ神話にすら触れられない。
    己に、イカロスは触れられない。
    赤阪のランドマークは己に触れられない、
    それは、我々の姿か。
    己に向かう、己を覗く。
    己は何なのか、イカロスよ。
    空高く、翼が溶けて消えてゆく、
    イカロスよ。

  

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詩:往蔵稲史仁 写真:鈴木耐子

 

イーカロス - Wikipedia

 

 

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